創業に関心を持っている日本人は少なくなく、創業希望者は1997年以降、常に100万人を上回っており、1997年には124万人存在しています。この数字は開業率が高かった高度成長期の1960年代の水準を大幅に上回っており、創業を希望する人たちは数多く存在していると言えます。日本の労働力人口は約6,600万人ですから、約53人に1人が創業を希望していることになります。しかし、国際的に見ると、諸外国に比べて決して多いとは言えない状況です。
一方、創業実現率は1970年代に入って低下し、30%台で推移しています。特に若年層ほど創業を希望する割合が高いのですが、実際に創業実現に至らないケースケースが多く、創業実現率は29歳以下では5.8%、30歳代では9.8%と10%を下回る水準にとどまっています。また、最近の特徴として、高齢者の創業希望者が急増していることが挙げられます。
※出典:中小企業庁「中小企業白書2003年版」
中小企業庁「中小企業白書2002年版」